薬指の長い人はお金持ちになりやすい?

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薬指の長い人はお金持ちになりやすい?

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こんにちは、熊月カナタです。

今回は薬指の長い人はお金持ちになりやすいんじゃないか?という研究が面白かったので、これについてお話していこうかと思います。

「薬指の長い人は男らしい!」なんて話は聞いたりしますが、お金持ちになりやすいという話はどうなんでしょう?って疑問に思いますよね。

それでは疑問にお答えするためにもやっていきましょ~

薬指の長い人が「男らしい」と言われるワケ

この話は噂話がもとではなかった?

まずは最初にこちらの話題からお話していこうと思います。

なにかと「薬指の長い人は男性らしい」と言われがちなんですが、何故こう言われているのか疑問に思ったことはありませんか?
実はこのお話、適当な噂話が元になっているわけじゃなかったんですよねー。

男性ホルモン曝露量の違い

さてなぜこの話がまことしやかにささやかれているのかというと、

薬指の長さが変わるのは男性ホルモンの曝露量が違うから!

ということからなんでしょうね。

詳しく説明していくと、胎児の話に繋がります。
人間は胎児の時に男性ホルモン「テストステロン」をお母さんのお腹の中で浴びるのです。
この時、テストステロンを多く浴びた人は薬指の長さが長くなっていきやすい傾向にあるんですね。

なので、この話を勘違いした人が「薬指の長い人は胎児の時に男性ホルモンを多く浴びている!」→「つまり薬指の長い人は男性ホルモンが多い!よって、男らしい!」という解釈をしてしまった、という話なんでしょうね。

勿論、胎児のときに男性ホルモンを多く浴びたからといって、成長後に男性ホルモンが多くなるという関係はありません。なので、「薬指の長い人=男性らしい」という風にはならないワケなのです。

薬指が長い程お金持ち?

薬指の長さは収入と相関関係にある

あまり役立たない豆知識を話したところで本題に入ります。

この研究はロシアで行われたもので、「胎児期に曝露したテストステロン量と将来の収入には相関があるんじゃないか?」という経済学者の中で疑問に持たれていたことを調べたものです。
モスクワにいる2500人以上を対象に行われた研究で、「2D:4D比」をデータに全員の収入や資産状況などを比べていきました。

『2D:4D比』とは、胎児期の曝露テストステロン量のマーカーです。簡単に言うと2D(人差し指)と4D(薬指)の長さを比べたもの。4D(薬指)の比率が高ければ胎児期により多くテストステロンを浴びた事を示します。

この調査をした結果、研究チームは2D:4D比が低い(薬指が長い)ほど、賃金の高さと相関があることを発見しました……という内容です。

それで、研究でわかったことをまとめると、

  • ・女性の場合は収入が高くなるほど薬指が長い傾向にある。また、この傾向は性別や教育レベル、職種などの要素を調整しても変わらなかった。
  • ・男性の場合も薬指が長くなるほど収入は高くなるが、傾向的には参加者の教育レベルを反映しなければ現れない。

という内容になりました。
全体的には薬指が長ければ収入も上がっていく傾向とのこと。男性の場合は教育レベルが関係してくるようですが、原因はわかってないそうです。不思議ですね……ロシアの文化に何か関係があるのでしょうか?

まとめ

というわけで今回は薬指の長さが年収と相関しているというお話でした。

薬指の長さが将来の収入に関わってくるというのは不思議な話でしたね。ちなみに、「2D:4D比」を調べる場合は専用の道具が必要になったりするので自分では出来ないようです。
0.5ミリ程度違うだけで2D:4D比の成果が変わってきちゃうそうで、市販の定規とかでは測れないんですよねぇ……残念です。

このお話はあまり日常生活には役立ちませんが、酒の肴にしてみてはいかがでしょう?

それでは今回はここまで、また次回お会いしましょう。

参考文献:The effects of prenatal testosterone on wages: Evidence from Russia